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『おしえて! ギャル子ちゃん』
和氣あず未さん、富田美憂さん、高橋未奈美さんにインタビュー

――原作をご覧になっての感想と、実際に演じてみての印象、また演じる時に心がけていることもありましたらお願いします。

和氣あず未さん(以下、和氣):こういうアニメに出演させていただくのが初めてで。ギャグというかエロというか、内容もすごいですよね(笑)。メインキャラも目立つのに、周りのキャラクターもモブという感じがしないような濃いキャラクターなんです。ギャルのキャラクターを、アニメでもあまり見たことがなかったので、演じながら難しいなって思っています。元気なときとか、キャピキャピしてるときと、だるーいってときの差がギャル子ちゃんは激しいので、そこのオンオフが難しかったなと思います。

――あとギャル語みたいのも出てきますよね。

和氣:「よふかってたり?」とか。でも実は、そこまで聞いてて分かんないというほどのギャル語は使ってないんです。意外とギャルだなって思うことが少ないんですよ。

富田美憂さん(以下、富田):会話の内容がすごくリアルなんです。私は高校1年生なんですけど、特に「男の子ってこういう話してるなぁ」みたいな感じで、割とリアルで面白いんです。
私はオタ子と似ているところがあって、すごい入りやすい感じがしますね。ギャル子に対してオタ子がちょっかい出す点は演じていて私も楽しいですし、そこがやりがいでもあります(笑)。でも、オタ子は説明台詞が多くて、難しいワードをけっこう話すんです。割と際どいことを言うし(笑)。しかも、オタ子もギャル子にそういうことを吹き込むときに事前に本とかで調べるんですよ。なので私も演じるときは前もって調べて、理解した上で言うようにしています。

――結構際どいセリフも多いですし、オタ子から学ぶことは多いですね(笑)。お嬢はどうでしょう?

高橋未奈美さん(以下、高橋):私が原作を最初に読んだときは、凄いカラフルだなぁって印象が強かったです。アニメではまた違う感じのカラフルさがあって、もう少し優しい色合いになっています。アフレコの際には、カラーの動画として上がってきているものもあって、世界観に入りやすいんですよ。
お嬢は原作でもそうですけど、3人ではいるけど、2人の会話の中にさり気なく居るみたいな。「あいつ、いつも居るよね」みたいな感じ(笑)。会話の中に入るようで入らないみたいな、でもいつも2人と話せる内容を探していたりとかするので、たまに「この話、こういうことを話しているんだ!」とピンと来た時に、自分で先走って喋っちゃったりとか、勘違いしちゃったりとかそういうところがあるんですけど。でもお嬢は客観的なところにいる人なのかなって思ったりしますね。なので、そういうところを気をつけようかなって思っています。

――ニコニコしてる印象ですもんね。

高橋:そうなんです! だから2人が何を喋っていても「へぇ、そうなんだ~すご~い」しか言わないっていう(笑)。そこがお嬢らしいところでもあると思いますし。

――収録中のエピソードなんかもお聞かせ頂ければと思います。

富田:ワイワイしていますね、人数も多いので。

高橋:アドリブをデキる人が多い気がします! アドリブが上手い人がキャスト陣に多くて。「じゃあここアドリブで」と言われたときに、みんなひたすら面白いのを入れてくるから、ワイワイした空気が止まることのないのが良い現場だなぁって思いますね。

――そういう意味では学校っぽいというか、ワイワイしてる感じが。休憩中もすごかったですもんね。みなさんギャハギャハしていて。

高橋:それうるさかったってことですか?(笑)

――いやいや、賑やかだなぁって(笑)。周りのキャストやスタッフなどからの反応はどうでした?

和氣:ギャル子はもっとだるくしてって音響監督さんから言われましたね。最初はもっとハキハキ系だったんですけど、今のギャル子は朝のシーンとかかなりローテンションです(笑)。

高橋:私はみんなから「お嬢っぽい!」って言われます(笑)。会話に入っているようで入っていない感じも、「ぽい! たかみなっぽい!」って言われます。「あ、そう!? ありがとう!」ってなりますけど(笑)。演じていて引っかかることもないですし、結構分かりやすいというか、すっと自分の中に落ちる感じはあるかなって思います。
実は、私がオーディションを受けた時に、一応オタ子も受けさせていただいたんですよ。

富田:あ、そうだったんですね!

高橋:その時の私はオタ子をちょっと違う感じで演じていて、でも私の想像するオタ子は今の感じだったから、富田さんが来た時に「オタ子や~」ってなっちゃいました(笑)。

富田:いやぁ、嬉しいです!(照) オタ子って長台詞が多くて、ポンポンしゃべるので割と早く台詞を喋りすぎたりしますね。あとみなさんに言われるのが、16歳なのにこの作品に出て大丈夫なのかって言われます(笑)。

高橋:私も最初に言いました、「大丈夫?」って(笑)。

――確かに(笑)。16歳だと周りの反応もすごそうです。

富田:最初に収録に来たときは、ブースの外にも聞こえるくらいの声で「16歳!?」ってみなさんに驚かれました(笑)。

高橋:やだ~若い(笑)。でも若い空気をここでもらって、若返り! 若返りを狙っています!

富田:(笑)。みなさん優しい方ばかりで、色々なことを教えてくださるので、その分たくさん吸収して今後に活かしていけたらなと思います!

スタッフ:男性陣のキャストも、インタビューが載る頃には発表されているので話しても大丈夫ですよ。

高橋:男性陣の方々はまだ聞けていない方もいるんですが、どうなるんだろうっていうワクワク感があります。中村さんだったら櫻井さんだったらと想像をしながら収録をしているので、それもまた完成が楽しみですね。松岡さんは一度一緒に収録させていただいて、完全に面白かったので、期待通り!むしろ想像を超えていました! あ、あと...作中で出てくるバフンウニ役をどうやるのかなって思って!(笑) やる人が居なかったら私、バフンウニをやりたいなって思っていたんですけど、現場でキャスト表を見たら松岡禎丞さんって書いてあって、期待せざるを得ない……って思いました!

――高橋さんが演じる可能性もあったんですか!?

高橋:香盤表を見れていなかったので、もしかしたら...と思い準備していたんです(笑) バフンウニなら高橋だなってなるかもしれないじゃないですか!でもやっぱり松岡さんは強かったです...!(笑)本当に個性的な役者さんが多いって感じです。

和氣:キャラクターも濃い分、キャストの皆さんも面白い方が揃っていて、すごい楽しみです!

©2015 鈴木健也/KADOKAWA刊/ギャル子ちゃん製作委員会